ヒストリー
札幌で住宅リフォームに専念中!

写真:河合良夫

札幌で、住宅の新築50棟、リフォームも合わせると
約1,000棟の家づくりを担当してきた
「あったかハウス河合建築事務所」の河合良夫です。

住まいの悩みをお客様に伺い、実際に診断・分析し、課題解決につながる最善のプランを吟味しご提案。自ら現場監督として施工品質のチェックを行い、アフターメンテナンスまでをも含むしっかりとしたリフォームを行います。

住宅リフォームにおいて「住宅が寒い」「光熱費がかかりすぎる」「結露する」などの課題は、外壁やキッチンのリフォームなどに比べても、特段に断熱気密や換気、大工の施工品質に関する知識・技術・経験が必要となる難題です。

苦手にするリフォーム会社が多いのが現状で
「費用がかかりすぎる」「断熱リフォームしてもらったはずなのに暖かくも省エネにもならなかった」と悩まれている方は少なくありません。

あったかハウス河合建築事務所は、屋根も外壁もキッチンも内装も、どんなリフォームももちろんしっかりおこないます。しかし、家が寒い、結露がひどい、光熱費がかかりすぎる、さらにはサイディングが凍害を起こしている、窓からの水漏れがひどい、といった断熱・気密・換気や、開口部の収まりに問題が生じている、リフォーム工事としては難易度の高い「断熱リフォーム」という分野にこそ、あったかハウス河合建築事務所の知識、スキルが真価を発揮できる、「断熱リフォーム」が得意な住宅リフォーム会社です。

外壁をはがしたあと、防湿・気密シートを張り、気密処理をする。見えないところをていねいに。その後、グラスウールを充てん

以下の文章は、私がこれまで、どのようにして住宅のリフォームに取り組んできたか、そのヒストリーです。
なお「断熱リフォームの具体的方法」はこちらの頁にあります。

「リフォーム業は汚くて嫌だ」という人が多い

私が住宅リフォームに関わり始めたのは27歳の頃です。それ以前も建築に関わる仕事をしていましたが、同僚の誘いで、札幌の木造住宅リフォームの工事店に入社しました。

1970年代から札幌とその近郊では、新築木造住宅の建築ラッシュが始まっていて、80年代も新築戸建て住宅がどんどん建っていました。そんな中で新築中心の時代はいつか終わる、これからはリフォームの時代だという声がちらほら聞こえてきた時代でした。

そのリフォーム会社で私は積算・工事監理・営業などなんでも担当しました。リフォームの時代になるだろうという声はあったものの、実際は、多くの住宅会社が「新築住宅」をメインにしていました。

写真:ユニットバスの床下

ユニットバスの床を床下から見上げると、断熱材のグラスウールがなぜか排水まわりだけはがされていた現場。断熱・気密の問題個所は床下、壁の中などあらゆる箇所を点検する必要がある。

新築のほうが仕事の段取りがしやすく収益性も良い。何よりもリフォームは床下に入って問題個所を見つけて直したり、という仕事が多いので多くの人が「汚くて嫌だ」と現場監督も大工も敬遠していました。

うちの会社もリフォーム会社ではありましたが、親会社が新築を年間20棟くらいの規模で建てている会社だったため、私は現場監督として新築の現場にもたくさん入りました。そうした中で、大工さんたちに木造住宅に関するいろんなことを教わりました。

リフォームはお客様に喜ばれる仕事

リフォームでは、浴室をユニットバスに取り換える工事のニーズがたくさんありました。ユニットバスの設置と一緒に、外壁や屋根、トイレの改修などいろいろなリフォーム工事を数多く担当する中で、一番感じたのは、お客様に大変喜んでいただける、ということでした。お客様に感謝される幸せ、「リフォームしてくれて住みやすくなった、ありがとう」と言っていただける喜びを感じていました。

工事をしっかり丁寧にやるということがまず大事ですが、同時に、お客様との信頼関係を大事にする、きちんとご説明をしたり約束を守る。要望や期待に応える仕事をちゃんとしていれば、友人やご親戚などに紹介いただけたりと、自分の仕事の成果にもしっかりつながってくるとも感じました。この会社では16年ほど働きました。

古い家が寒くて光熱費がかかる問題

札幌圏で1,000棟近いリフォームを担当してきた私は、これまで膨大な住まいの問題点を見てきました。

リフォーム工事を担当する場合、まずお客様が感じておられる家の問題、解決したい点などを伺います。必ずお客様のご自宅を訪問し、何が問題か、解決するためにどんな工事が必要か、診断と現状分析を行います。

一棟一棟、問題の原因と対策は異なります。コストと得られる成果の両面で最善の答えを考え、ご提案します。

写真:断熱材の端材が押し込まれている出窓

一時期流行した出窓。断熱材の端材が雑に押し込まれている。出窓に限らず窓廻りは、断熱上の弱点になりやすい箇所なので断熱リフォームでも改修が多い場所。

「家が寒い」「結露が困る」といった相談があった場合は、窓廻りや外壁や間仕切り壁の中、換気装置など、断熱・気密の面で弱点になりやすい見えない部分の現状分析・診断を入念に行います。

詳しくは「断熱リフォームの具体的方法」
でご説明しますが、住宅の断熱・気密に関する問題を解決するため、私は

北海道の高断熱・高気密住宅づくりをけん引し、今では全国の工務店、設計事務所、大学や研究機関、建材メーカー、設計事務所などが加わって、住まいづくりの研究と実践を行っている一般社団法人新木造住宅技術研究協議会で「気流止め」という断熱改修方法を学び、実践を重ねました。

さらに

  • 断熱施工技術者の認定資格であるBIS-M(マスター)を取得
  • 公益財団法人住宅リフォーム・紛争処理支援センターが定めた教育課程を修了した増改築相談員の資格を取得
  • あったかリフォーム倶楽部(北海道住宅高性能リフォーム普及支援協議会)での活動

などを通じて、実効性のある断熱リフォーム工事のノウハウを習得し、実践を重ねました。内装や水回り、屋根や外壁などのリフォーム工事も行いながら、家の寒さや結露、光熱費負担に悩まれている方に、最善の解決策を提示できるようになりました。

東日本大震災の年に独立開業

42歳のとき、戸建て住宅の会社に転職しました。2011年、東日本大震災の年に、前触れもなく所属していた会社が倒産。子どもの学費や自宅の住宅ローンも抱えるなかで一時、路頭に迷いました。

そんなときに、以前、家づくりを担当させていただいたお客様からリフォームの相談をいただいたのです。それまで私は、新築50棟、リフォームも合わせると1,000棟くらいの住宅の営業・プランニング・現場監督・アフターメンテナンスなどで多くのお客様のご依頼でお仕事をさせていただいておりました。そうしたご縁が私を救ってくれました。

リフォームをありがたく引き受けました。自分でお客様と打ち合わせをし、建物を診断し、工事計画と見積もりを作成し、信頼のできるプロの職人さんたちを手配し、現場監督として品質をチェックし、お引渡し、アフターメンテナンスまで全部担当させていただきました。もともとリフォームの打ち合わせやプランニングや見積もり、現場監督などはずっと自分でやってきたことなので、問題なくできます。

写真:気流止めがされていない床下

1990年頃の典型的な木造住宅。気流止めがないと断熱材がいくら入っていても、壁の中を冷気が通り抜けるので断熱性能がしっかり発揮できない。

リフォーム会社としていざ独立するときに、他のリフォーム会社が得意としない、断熱リフォームの知識と技術、実績が自分にはあり、その点に特化すれば、きっと多くの方のお役に立つと考え「あったかハウス河合建築事務所」を創業しました。以来ずっと、断熱リフォームを軸とした事業を進めています。

断熱リフォームの講師として

家をリフォームしたいと思っても、どのリフォーム会社が信頼できるか、どんなプラン、施工内容なら満足いくリフォームになるか、費用と内容はどれくらいが妥当なのか、一般の方はなかなか判断しにくいと思います。

写真:勉強会で話す河合良夫

その結果、リフォーム会社のチラシ、看板、広告などを頼りにリフォーム会社を選んで、ということになっているケースが多いと思います。

クロスや床材の張り替え、キッチンの交換などであれば、リフォーム会社の差で、品質や価格はそれほど大きな差が出ないかもしれません。

しかし、寒くて光熱費がかかって結露にも悩まされているような家の問題を解決するリフォームとなったら、もはやどのリフォーム会社を信用したらいいか、判断することは一般の方には難しいと思います。

そこで私は、2014年から毎月1回のペースで、一般の方向けに、リノベーション勉強会「300万円+αで20数年前の木造の家を暖かく地震に強く!」を開催しています。

写真:勉強会の様子

毎月、少人数で開催していまして、

  1. アルミサッシ、引き違い窓、出窓などが高気密高断熱の弱点になっている理由と、弱点克服の具体策
  2. 外壁、間仕切り壁の中などに、断熱材が入っていても、その中を冷気が通ってしまうため家が暖かくならないので、対策として「気流止め」工事を行うという点
  3. 換気装置、基礎、小屋裏など、断熱気密に関わる部分の対策、施工方法
  4. 300万円~の低額費用で住宅の断熱リフォームが行える理由と、施工内容と原価の提示

などを具体的な事例を交えながらご説明しております。断熱リフォームの答えを知りたい方に、基本的な原因と対策を、わかりやすくお伝えするための勉強会です。

参加いただいた方からは
「古くて寒い家だけど、300万円からの予算でも、暖かい家に改修できると分かってよかった」
「床やお風呂が特に寒い理由とかもわかった」
「リフォーム会社の言いなりで、お任せのリフォームになりそうだったが、何をどう直せば暖かい家になるのか、仕組みと方法が分かったので大変勉強になった。正しい施工ができる会社を選びたい」
などの反響もいただいております。

現場の施工品質は自分でしっかり確認

あったかハウス河合建築事務所はお引き受けしたすべてのリフォーム工事で、私(河合良夫)が住宅の診断からプラン提案、お見積り、施工品質のチェックを軸とする現場監督、大工さんやその他専門職の工程管理、アフターフォローまで自分の目で確認しながら進めています。

キレイに解体された床/構造体の補強/外壁の断熱材と気密シート/コンセントボックス下地も気密に

断熱リフォーム工事が行われる施工箇所は、施工が終わってしまうと壁の中など見えない部分になります。そこの断熱・気密工事、気流止め工事などがきちんと行われているかをしっかりチェックするには、現場監督がその場にいる必要があります。

写真:施工中の大工

もちろん信頼できる腕のいい、責任感のある大工さんを起用していますが、それでも断熱・気密の工事は丁寧で正確な工事を正しい方法で、緊張感をもって行わないと、目指す断熱・気密性能が出ない場合があります。

あったかハウス河合建築事務所は、多くのお問合せをいただいても、1軒1軒の家を丁寧にリフォームさせていただいておりますので、例年、年間30件くらいのリフォーム工事しかできません。

クロスや床の張り替え、キッチン交換といった簡易なリフォームだけでなくて、家が寒い、光熱費が高い、といった問題も300万円~の費用ならリフォームして、あたたかい、省エネな暮らしを実現したいという方に出会い、お役に建てるリフォーム会社として頑張りたいと思っています。

Profile

あったかハウス河合建築事務所 代表 河合 良夫
〒006-0804 札幌市手稲区新発寒4条6丁目7-6
 TEL: 011-213-7180
参加団体 あったかリフォーム倶楽部(北海道住宅高性能リフォーム普及支援協議会)