断熱リフォーム具体的方法

60代以上
家の寒さを我慢・辛抱してしまう

気密・断熱は健康にも影響する

北海道在住の60代70代は、断熱材のない一昔前の住宅で寒さに耐えて過ごした経験があり、冬の寒さは我慢するもの、という意識が強い人が多いと思います。
暖房費がかかりすぎるのは家計の負担になるので、冬は厚着、掛布団を増やす、居間と寝室など使う部屋を減らして我慢する人も多いと思います。

もちろん快適な暮らしとは程遠いですし、脱衣所やお風呂場で年間14,000人近くの人がヒートショックで命を落としています。

若い世代
予算の都合で古い中古住宅で辛抱

家を暖かくするリフォームって高そう…信用できるリフォーム会社か見分けつかないし

マンションやアパートだと、子どもが走り回る音などで近隣に迷惑をかけるしペットも飼いにくいということで、戸建て住宅を選ぶ若い世代も多いと思います。

しかし予算が限られるので築年数の古い中古住宅を買って、クロスや床材、キッチンなど目に付く部分だけは直し、断熱気密性能に関しては目をつぶり、寒くて光熱費のかかる家に住み続ける人は少なくありません。

あったかハウスのリフォームとは

写真:河合良夫

札幌で住宅のリフォームをメインに、
1,000棟以上の住宅のお悩みを解決してきた
「あったかハウス河合建築事務所」の河合良夫です。

30年以上にわたる私の取組は「ヒストリー 札幌で住宅リフォームに専念中!」を参照いただけたらと思いますが、このページでは、当社が札幌圏でどのようなリフォームを行っているかをご説明させていただきます。

住宅のリフォームは、

  • 給湯機や水道の蛇口、暖房機などの修理
  • クロスや床、畳の張り替え
  • 外壁や屋根の塗装

などの営繕的な工事のほか、

  • 屋根や外壁の張り替え
  • キッチンやトイレ、お風呂の交換
  • カーポートの設置
  • 屋根の雪対策
  • 雨漏り、すがもれなどの解消

などのリフォームもあります。

さらに大規模なものになると

  • 家が寒い、結露、光熱費が高いといった断熱改修
  • 間取りの変更や増築
  • 耐震性能の改善
  • ほぼ建て替えに近い、リノベーション

といった予算のかかるリフォームもあります。

お客様にお話を伺うと

キッチン、トイレは新しくしたいし、クロスも床も張り替えたい

でも本音では
家が寒く、光熱費が高い点も断熱改修で解決したいけど、費用が高そうだからあきらめようかな

といった、複数個所のリフォームを同時に希望される方が多いと思います。

あとは予算の範囲内でどこまでできるか、という点で、プラン・お見積りの段階で、リフォーム会社選び、リフォーム箇所の厳選といった点で皆さん悩まれるかと思います。

あったかハウス河合建築事務所は、上記の工事はほとんど全部対応できますが、その中でも、他社はなかなか上手にできない「断熱リフォーム」に関わる部分を得意としています。しかも、その断熱リフォームが「300万円~」という低額で実現できます。

そして家を暖かく、省エネにする「断熱リフォーム」に関連するリフォーム工事は、意外にたくさんあります。

気密性能の低い
引き違い窓を交換する

この写真は気密性能が低く、隙間風で室内ななかなか暖まらない「引き違い窓」です。築20年以上前の住宅にはよく設置されていますが、断熱・気密上の弱点になっています。

この引き違い窓を、fix窓+縦すべり出し窓+ベランダに出られるドアの組み合わせに交換するリフォームを行うと、冬場のリビングが暖かくなり、暖房費も節約でき、結露などで悩まされることもなくなります。

樹脂サッシのガラスは、1995年ころまでの建物は透明ペアガラスが多く、厳冬期のマイナス10℃の外気温時にはガラス表面が10℃まで下がるのですが、現在は高断熱化が進み、表面温度が6℃以上も高い17℃くらいを維持するアルゴンガス入りLow-Eペアガラスに変わっています。このガラスに交換するだけで暖かさを体感していただくことができます。35坪程度の住宅で窓ガラスを交換すると税別で35万円くらいのご予算になります。

ユニットバスを交換し暖かく

浴室です。1980年代以降はユニットバスが増えましたが、それ以前はこうしたタイプのタイルの浴室が主流でした。

冬に入浴しようと思ったら、浴室内が寒くてぶるぶる震えたり、せっかく入れたお湯が短時間で冷えてしまうのが悩みという方も多いのではないでしょうか。

あたたかい居間から、冷たい脱衣室・浴室に移動すると血圧が急上昇するので、心筋梗塞や不整脈、脳梗塞、脳出血などのリスクが生じます。

その直後に暖かいお湯に浸かるのでめまいや意識の喪失によって転倒や溺死などのリスクも生じます。年間でおよそ14,000人が浴室で命を落としています。

壁と浴槽の間のコーキングが剥離して隙間が空いたり、カビにも悩まされているこうした浴室を、壁のタイルや浴槽を撤去してから、

断熱材を丁寧に施工し、

透湿防水シートを施工し、

最新のユニットバスに入れ替えれば、見た目や機能が良くなるだけでなく、暖かく省エネなお風呂になります。

なお、ユニットバスの床下部分だけ、断熱材が入っていないといった、たとえユニットバスが入っているお風呂でも断熱施工が不十分なため寒いお風呂、というのも少なくありません。

「気流止め」で
安く効果的に省エネ実現

断熱材の性能や厚みで家の断熱性能・省エネ性能が決まると思っておられる方が多いようです。 新築の住宅会社も、説明をできるだけ簡略化して自社の優位性を説明しようとするからか、断熱材の性能と厚みだけをお客様に伝えてしまうことが多いせいでしょうか。

しかし実際は、いくら断熱材が優秀でも、気密性能が低いと省エネな家にはなりません。

壁の中の空気の流れ(木造在来工法)

また、屋外と室内を分ける外壁、部屋と部屋とを分ける間仕切り壁など壁の中の空気が、自由に移動できる状態だったら、やはり省エネで暖かい家にはなりません。

高温多湿な西日本などであれば、風通しの良い家のほうが、という意見もあるかもしれませんが、北海道・札幌は寒さ厳しい積雪寒冷地です。

暖かい空気が上へ上へと移動しますから、冬に暖房をたいても、その空気が間仕切り壁の中を通って小屋裏、あるいは屋外などに抜けてしまっては、いくら暖房し続けても家は暖かくなりませんし、何より暖房代がたくさんかかってしまいます。

気密施工を丁寧に行い、

壁の中などを気流が走る場所に、袋詰めした圧縮グラスウールを充填することで気流を止めます。

正しい断熱施工の知識、技能を持った大工さんが断熱施工を行います。また、こうした部分は壁や床を閉じてしまうと外見からではわからなくなります。

そのため、私(河合良夫)も現場監督として、現場をしっかりチェックし、油断なく丁寧な施工ができているか厳しく点検しています。

換気のフィルターや
ダクトの目詰まり対策

写真:目詰まりした排気口

この写真は換気のフィルターが埃や油、虫などで汚れて、目詰まりを起こしている状態です。

住宅内は、人体から発生する二酸化炭素や水蒸気、調理などで発生するにおいや家具、カーペットなどからの有害化学物質などによって日々汚染されていきます。

写真:埃などが詰まったダクト

その汚れた空気は換気によってフレッシュな外気と入れ替える必要があり、換気口とダクトを通じて換気が行われています。

もし換気フィルターなどが汚れで目詰まりしていたら住人が気づかないうちに、家の中がだんだんにおうようになり、カビの胞子やダニ、揮発性有機化合物(VOC)も室内に溜まっていきます。

アレルギーや喘息(ぜんそく)のきっかけになったり、多すぎる水蒸気は建物の木材や断熱材も劣化させてしまいます。

24時間稼働し続ける換気のフィルターは三ヶ月に1回は掃除する必要があります。しかし掃除がしっかりできていない家のほうが多いと思います。「結露が悩み」という住宅で、その原因が断熱性能不足ではなく、室内に溜まった水蒸気が、換気が機能していないために屋外に排出されず、室内で結露になっているというケースは珍しくありません。

写真:説明をする河合良夫

その場合は、換気装置をフィルターごと交換することで換気を機能させ、結露防止も可能になります。また、冬場は屋外からの冷たい空気を換気で取り入れると、換気口まわりが寒くなるということで、換気を止めてしまうオーナーもいます。冷気で寒い思いをしなくてよい換気装置などもご提案しています。

断熱リフォームで取り組むべき箇所はほかにもいろいろあります。床下の断熱性能に問題がある場合も数多くあります。

玄関ドアを高断熱・高気密仕様に変更することで玄関廻りはかなり暖かくなります。出窓は、断熱・気密の弱点ですし、水漏れなどのトラブルの原因にもなります。

左の画像は断熱ブラインドを開けた状態、
右の画像は断熱ブラインドを閉じた状態です。

子どもが独立するなど同居家族が減った場合に、2階の部屋は使わないし、予算も限られるので1階だけを暖かくしてほしい、という要望もあります。

その場合は1階の天井に断熱施工し、階段に断熱ブラインドを設けて熱的に遮断する、部分的な断熱強化ということも行えます。

その他のリフォーム工事も

いずれにしても、築年数が20年以上経過した家は、適切なメンテナンスなどを行わないと、美観、機能、性能、耐久性などの面で問題が増えてきます。

屋根は10年以上、塗装などのメンテナンスをしていないと劣化のスピードが速まります。早めの塗装など適切なメンテナンスを行っていると、大規模なリフォームが必要なく長期間品質を保てるので、結果、維持コストが安く済みます。

外壁のサイディングが劣化すると、外壁だけでなく壁の中も木材や断熱材にもダメージが及びます。

トイレなど水回りの交換をすると衛生的で快適になります。目に見える部分だけでなく壁の中も含めてリフォームするため、暖かく丈夫な空間になります。

他にもキッチンやボイラーの交換、床やクロスの張り替えなど気になる箇所を同時にリフォームすることももちろんできます。

リフォームのご相談をいただいた時には、必ずお宅にお邪魔し、現状の課題を細かく分析・診断し、より費用対効果の良い、適切なリフォームの提案をさせていただくのがあったかハウス河合建築事務所の基本方針です。

冬場の暖房費を含む光熱費が、月8万円を超えるというご相談を受け、大幅に光熱費を削減できたこともあります。それぞれのお住まいによって、新築時の施工内容、劣化とメンテナンスの状況は千差万別です。何を重点的にリフォームするかも含め、しっかり診断し、お客様とよく相談しないと最善の答えは導きだせません。

「サイディングを張り替えただけで暖かくなりますし、他社より安くできますよ」

「断熱材を張り替えるので省エネになりますよ」

そんなリフォーム会社のセールストークを信頼する前に、一度、

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次回の勉強会日程は、ブログで毎月更新しています。ぜひご参照ください。

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なお、私がこれまで、どのようにして断熱リフォームの知識、技術を身に付け実践してきたかについては
ヒストリー 札幌で住宅リフォームに専念中!」を参照いただけたらと思います。

札幌圏にはこんなにたくさん、リフォーム工事を行えるリフォーム店、営繕店、工務店があるのに、家を暖かく、省エネにする「断熱リフォーム」に関しては多くの会社が技術、経験の面で得意としていない、あるいは敬遠している、安直な方法で対応してよい結果がでないといった実態があります。

寒くて光熱費負担の大きい家で苦労されている方のお悩みに特化した札幌のリフォーム会社です。ぜひご相談ください。