暖房給湯一体型電気ボイラー(電気暖給ボイラー)の交換

深夜電力料金の引き下げをきっかけに、北海道内では2004年ころから「暖房給湯一体型電気ボイラー」が発売され、大いに人気となりました。給湯用の電気温水器と暖房用の電気ボイラーが一体になった製品で、最盛期は1年で2000台は売れたと思います。

2007年に発売されたフルオートタイプのシステム図(メーカーpdfからとりました)

河合の記憶では、このころの電気料金は深夜電力が1kWhあたり4.97円、暖房用の電力(ホットタイム22ロング)が1kWhあたり6円以下だったと思います。都市ガスよりも灯油よりも電気が最も割安なエネルギーでした。

ちなみに、2021年9月の深夜電力料金は1kWhあたり14.38円、ホットタイム22ロングは15.68円だそうです。これに再生可能エネルギー発電促進賦課金として1kWhあたり3円以上が上乗せされます。なお、泊原子力発電所の休止に伴い、現在は深夜電力(ドリーム8)もホットタイム22ロングも新規契約が終了しています。

旧電気ボイラーの搬出・撤去

当然、電気料金は暖房費も給湯費も激高になっています。北海道の場合、年間に使うエネルギーは暖房が給湯の2倍を超えて3倍近いので、とにかく暖房費が痛い・・・。

ちなみに河合の知人で、自宅に暖房給湯一体型電気ボイラーを設置したけっこうな高断熱・高気密住宅に暮らすSさんは、オール電化住宅の年間電気代が、10年前の2010年に25万6000円だったのが、2020年は38万8000円だったそう。この値上がりってすごくないですか。

ボイラーが撤去され、配管だけが見えています

そんなわけで、暖房給湯一体型電気ボイラーを設置した住宅のオーナーさまは、電気代の高さに頭を悩ましています。Mさんもそのお一人でした。

 

きっかけは、ほくでんさんの子会社が現在のボイラーをヒートポンプと呼ばれる高効率なボイラーに交換しませんか、と提案営業し、お客さまがお見積もりをもらったことでした。

Mさまと河合のおつきあいは古く、10年以上にわたりいろいろなリフォームのお仕事をさせていただくなかでできた信頼から、見積もりの妥当性と、リフォーム提案のチェック、いわばセカンドオピニオンをご相談いただきました。

新しいヒートポンプボイラーが設置されました

電気ボイラーを設置しているお宅は、「深夜電力と暖房用電力はずっと割安」と聞いていたのに裏切られた、という気持ちを持っている方も少なくなく、ほくでん以外の電力販売会社も探してみたそうです。北ガスなどいわゆる小売電気事業者さんです。

電気料金は携帯電話の料金と同じくらい複雑で、ちょっとやそっとで料金試算できない仕組みです。それでもいろいろ調べた結果、既存のオール電化住宅の場合、電力会社はほくでんが有利、ということがわかりました。もちろんリフォームを機に暖房給湯のエネルギーを電気から都市ガスなどに変更するなら、電力会社の選択肢は大きく増えます。

before:室外機設置前

after:室外機設置後。

そんなことで電力会社は乗り換えない、工事見積もりは河合も独自に出してみるという方向ですすめた結果、ヒートポンプ式のボイラーに切り替えることにしました。

電気配線や置き場所などを考えると、これまでの電気ボイラーを高効率型の電気ボイラーに置き換えるのが良いと思われました。効率は約2倍になるので、契約電力容量を下げて、冬場の固定費を下げました。

 

室外機は、向かって左から2台が暖房、右が給湯用です。

 

この冬の暖房費が楽しみです。