春先に多い事故2 スガモリ修理編  リフォームノート6

こんにちは。 河合建築事務所・河合です。
昨年から、あったかハウス河合建築事務所が診断した住宅の不具合と、診断、そしてリフォームを、1件ずつ事件簿風に書き記しています。
長くおつきあいくださいませ!!

水漏れでついた木材のシミはなかなかきれいにならないのです

前回(CASE5.こちら)、冬に水漏れ(スガモリ)があった住宅を、雪が消えてから改修工事に取りかかりました。この住宅は、断熱・気密性能が高い気密住宅です。

冬期間に雪と凍結と暖気で屋根の上が水たまりになり、その水が室内にもれてくるのをスガモリといいます。ですが、一般的には水漏れ・雨もりということも多いです。

雪がないときに見ればきれいな屋根です

改修工事は、屋根板金などの防水のほか、水漏れの経路をたどってしっかり乾かすこと、室内で水シミがついた部分のクロス交換工事などとなります。

トタンとその下の防水膜をはがすと断熱材が露出する. この断熱材は住宅断熱のためではなく屋根面の温度を変動させないために使われるケースが多い

ところがこの住宅は、2階の部屋の天井がOSBという構造用ボード材の表し仕上げで、そこにシミができてしまったため、OSBも交換することになったのです。

断熱材もはがすと野地板が出現

工事内容
屋根板金(トタン)をはがし、野地板というトタンの下地板もはがし、屋根断熱材を撤去
OSBボードの上に張られた気密化のためのポリエチレンフィルムを撤去(桁上断熱工法が採用されていた)
OSBをすべて交換
再度、防湿気密のためのポリエチレンフィルムを張る
屋根組、断熱材、野地板、板金などの仕上げ

野地板も解体すると桁上に敷いたOSBが現れた 右側はまだ小屋組を残したまま

OSBを張り直して気密シート(オレンジ色のポリエチレンフィルム)を施工

断熱材も施工されました(白いわた状のものが断熱材です)

ポイント
桁上を全て解体し天井仕上げのOSBの交換・気密工事のやり直し.
気密工事では、交換しない気密層との継ぎ目の処理がとても難しいのです。写真で銀色に見える部分が継ぎ目のテープ貼りです。
また、ピンタッカーの針の穴までコーキングで埋めるなど、気密の確保は本当に気を使います。

元通りトタンを張って仕上げ

この工事は天候不順と職人不足の影響で、スノーダクトの横トイを中心にして左右半分ずつ解体して工事を進めるというなかなかたいへんな面もありました。