1980年に建てられ、築後40年が経過する札幌市北区の住宅で、断熱リフォームのための気流止め工事が進んでおります。
このおうちのプロフィールは完成後の取材の際に紹介させていただくとして、今日は先週行った外壁側からの気流止めを見ていただきましょう。
外壁側から気流止めを行うのは、1階の基礎のすぐ上に敷かれた土台回りと、1階と2階の間。ちょうどブルーシートで巻かれた土台回りと、工事中の1階と2階の間が見えています。
工事を行う前の状況が上の写真です。
河合が指で押しているのが新築工事の時に使われた防湿・気密シート、そして、隙間からチラッと見えるのが1階の天井裏です。これが何を意味するかと言いますと、天井裏が外とつながっていた(屋外に開放されていた)ということです。
ここからが河合の仕事でございます。
工事を始める前に、柱と間柱の間にはめ込まれているグラスウール断熱材をグイッと上下に押しやって、気流止め工事を行う場所を確保します。
最初に、既存の防湿・気密シート(透明)に気流止め用の防湿・気密シート(半透明オレンジ)を重ね合わせて止めつけるため、コーキングという接着剤をつけます。
次に、用意してある気流止めの半透明オレンジシートを取り出し、接着剤に押しつけて圧着します。
工事中の場所は、筋交いという斜めの木材がからんでいる部位で、その裏側までしっかり接着させなければなりません。その後、タッカーと呼ばれる大きなホッチキスでさらに止めつけます。
仕上がりは写真の通り。
ディテールをキレイに仕上げておきたいのです。
古い家を暖かく再生することが使命
それには理由があります。
あったかハウス河合建築事務所の仕事は、古い家を暖かく再生すること。傷んだ外壁を交換することが仕事ではなく、傷みの原因を調査し、原因を確定し、直すとともに、寒い家を暖かくすること。それが使命だと考えています。
「暖かくなーれ、暖かくなーれ」
そう心で声をかけながら工事をすると、自然とこんな工事になるのです。
現場での仕事は建築大工さんともちょっと違うし、断熱材の施工を行う工事ともちょっと違います。
この仕事を「断熱再生師」と勝手に名づけて、どんどん広めたいと思っています。
この日は自分がお手本を兼ねて工事を行いましたが、いつも現場で働いているわけではありません。河合はお客さまにご提案していたり、お見積もりしていたり、いわゆるご提案・積算の仕事もあります。
ただ、断熱再生師がいないと、自分がいくらご提案しても気流止めによる断熱工事を行うことができません。
いっしょに施工してくれる仲間をもっと増やしたいです。
興味ある方は河合までお問い合わせください。
現場が大好きな河合でした!