河合のリフォームノート18
今年2月の初めにSさまからキッチンなどのお湯が出なくなったと連絡があり、暖房給湯一体型電気ボイラー(電気暖給ボイラー)のメーカー(メンテナンスサービス)に連絡を入れ修理の手配を取りました。
製造から15年も経過していますが、交換する部品はまだあるそうで、部品交換等含め1万円を切るくらいの見積もりでした。
お見積もりを伝えると、そこでSさまは熟慮されます。
ボイラーは以前にも2度ほど修理をしており、新築から約15年経過するので、今回は修理できるとして、これから先部品はあるのだろうか・・。
不安になりご家族で相談した結果、
『設置費用が安価で燃料がかからないものに交換した方が良い』
と結論を出して、ボイラー交換をすることになりました。
新しいボイラーを設置するまでの間はお湯が出ません。それまではキッチンや洗面で使うお湯は「やかん」で沸かして我慢するという事でした。
給湯・暖房ボイラーに何を選ぶか?
それから、大急ぎで「電気」「ガス」「灯油」の中で、それぞれの設置費用とガス代(ランニングコスト)のシミュレーションをして、Sさまにお示ししました。
その結果、電気から都市ガスに熱源変更し、ボイラーにエコジョーズを設置するという結論になりました。
※試算条件:都市ガス単価、オール電化料金と従量電灯料金、灯油1ℓ120円とする
念のため ガスエンジンで発電もしてくれる「エコジョーズ・コレモ」(発電と発電の際に発生する熱を暖房に利用する補助機能)もご紹介しました。
エコジョーズ・コレモは機械が2台になるので、どちらかが先に壊れたり 両方とも壊れれば相当の費用が掛かるというお話もしました。
Sさまは退職されて少し時間がたつので、今後大きな金額の出費はできるだけ避けたいと考えてられております。
そこで今回はエコジョーズへの交換となりました。なお、この家の断熱性能は、北方型住宅ECOレベルとなります。
電気ヒーターからガスボイラーへの変更なので、ボイラーの燃焼音が気になるのではと心配していましたが、気になる程ではなかったそうです。
あとは暖房を使用した時の「燃費・ガス代」がシミュレーションの通り行くのかどうかが気になるところではあります。
その結果は、Sさまのご承諾をいただき、後日公開できればと思います。
※北海道に住んでいる以上、「冬場にお湯が出ない」「暖房が使えない」のは大変な事で、機器類が壊れてしまうと燃料の選定、給湯、暖房機の選定などについて瞬時に判断しないと、暖房できない、お湯が使えない時間が長くなってしまいます。
10年以上使用している給湯暖房機の場合は、完全に壊れる前に、必ず前兆があるはずです。
それを見逃さないでください!