河合のリフォームノート22
Kさんは、昭和63年(1988年)に建てられた全国大手住宅メーカーのツーバイフォー住宅を平成23年(2011年)に中古住宅で購入しました。買った当時は築23年、現在は築36年になりました。
購入当時は若かったこともあってか、寒さはさほど気にならなかったけれど、最近 になって寒さといえじゅうのカビ・結露が気になりだしたそう。
Webで「結露解消」「寒い家を暖かく」などで検索し、当社を発見してくださいました。
うかがって現況調査をさせていただき、サッシ交換と出窓撤去を提案いたしました。というのも、ツーバイフォー住宅は、壁の中を冷たい空気が流れて寒くなる問題がほとんどなく、寒さの原因は窓が冷えることや暖房がじゅうぶんできない部屋にあることが多く、結露は、これらに加えて換気不足が原因となっています。
たまたま利用できそうな補助事業があり、先進的窓リノベ補助事業に補助を申請して採択されました。
このほか、断熱欠損があると思われる部分を改修したり、換気が不十分な換気ガラリを新しい換気口に交換しました。
工事後のご様子をうかがったところ、結露がほとんどなくなったとお喜びいただいています。
暖房についてもアドバイスをさせていただきました。
K邸は延床面積47坪と大きく広い建物で、暖房は居間に22畳用のFF式温風ストーブの一台だけ。これでは寒いので、各室はファンヒーターで暖房しているそう。
ファンヒーターは、灯油、ガス燃料を燃焼させて、発生した熱を送風ファンにより温風として室内に放出させる暖房器具の一種です(Wikipediaを一部修正)。
灯油を燃やすと、燃やした灯油と同じ量の水蒸気が室内に拡散するため(開放型ストーブと呼びます)、結露の危険が高まるほか、燃焼ガスも拡散してしまいます。
今回の工事終了後 各室個別で、暖房を考えているそうです。開放型ではない、FF式や電気熱源などの暖房器具を採用されるそうです。
K邸工事をスライドショーにまとめました。