おはようございます。
今日は久しぶりにどんよりした天気ですね。
さて、今日はおうちを暖かくリフォームするために必要な「気流止め」について触れてみたいと思います。
気流止めとは、家の壁の中を外の冷たい空気が通り抜け、家を冷やしてしまう「寒さの原因」を取り除くための冷気止め措置のことをいいます。
「気流止め」の重要性は、40年以上も前から北海道内の研究者や研究機関で言われていたようです。ただ、ボクたち実務者・工事管理者にはその情報があまり伝わっていませんでした。
なかでもいちばんの課題は、どうやって気流止めを設置するのか、という実務者にとって最も重要な工法改良の提案が不十分だったことです。
この課題を解決したのが、当時、室蘭工業大学助教授だった鎌田紀彦博士(現・新住協代表理事)です。
最初の提案が1984年。マニュアル化されたのが1987年の新在来木造構法マニュアルでした。
その鎌田先生の記事が、いま、住宅専門紙「北海道住宅新聞」に連載されています。鎌田先生は、『一番重要なのが気流止め。それがしっかりしないと、気密性が高くても結露する』と指摘しています。
そして、『最も大切なのは気流止め。次に通気層と気密性』と解説しておられます。
気密性より気流止めが大切、というのが、案外理解されていない真実だということ。
鎌田先生の発言だけに、非常に重みがあります。
じつは、当社が断熱改修させていただいた事例でも、改修前の気密性能(C値)が3.3とそれなりの気密住宅だったのに、寒くてたまらないというケースがありました。断熱リフォームをやっていると、何より大切なのは気流止めであると実感しています。