河合のリフォームノート26

20年来のお客さまから連絡を頂戴しました。
「キッチンの排水がつまったらしく流れない」とのこと。

シンク下の排水管をはずすとすぐ下まで水が溢れていた
河合が手配した業者が、現地でワイヤー式のパイプクリーナーを使って作業したところ「抵抗がなくなった。配管がはずれているかもしれない」と連絡が来ました。

河合が現地に駆けつけ、床下にもぐって状態を見ると、排水管が断裂してそこからすべての排水が床下の地盤に漏れていました。

どうやら、地盤が沈下し、地中埋設管に重みがかかったため配管がはずれて水が漏れ、地盤沈下がさらに拡大したものと思われました。
ふつう、このような漏水があるとカビくささが室内までただよってきて「なんかおかしい」となるのです。ところがまったく臭いがないのです。ただ、漏水は、だいぶ前からあったと思われます。

というのも、目に見えない部分に被害が拡大していたのです。床を支える大引という木材が腐って虫食いの穴も開いていました。
大引の打診検査をしたところ、YouTube動画のような状態です。もう木材本来の強度がありません。ヤバいです。

木材の腐れを直すには1階の床をはがす必要があります。放置すればいずれ床が抜ける危険もあり、修繕工事は必ずやらなければなりません。ただ、その前に排水管をつなぐ応急措置が必要です。
床をやり直す工事が始まりました

既存のキッチンを取り外したところ

ユニットバスを解体して床と壁のグラスウールだけになりました。大引が死亡寸前でした

ユーティリティも解体を終えました
床組木材の交換については、まずお客さまに状況をご説明し、このままにするといずれ床が抜ける危険があること、腐れの範囲はキッチン、ユニットバス、ユーティリティなどの水回りが深刻な被害、リビングなどの水廻り以外も腐れが進んでいる状況であることをご説明し、お客さまと対策を相談しました。

ユーティリティの大引を交換中。床下がりを防ぐ仮設中です

ユーティリティの大引交換

交換した大引は腐れて、虫食いがひどい

かなりの本数の大引を交換しました

床の断熱材を入れていきます

こちらはキッチンの壁に防湿・気密シートを貼っています

キッチンの下地石膏ボードです

吸水・給湯配管はすべてさや付きの樹脂管に交換しヘッダーをユニットバスの上部に設置しました。こうすると点検しやすい
結果として、工事範囲は、床組のやり直しと断熱工事。水回りキッチン、ユニットバス、洗面台、給湯ボイラーの交換。
さらに屋根のスノーダクトも漏水があったため、いっしょに工事しました。
★完成写真★

新しくなったキッチン

洗面台も新調

ユニットバスコ組み立て完了です
殺菌・調湿剤

殺菌剤を塗布中

グランドカバーの上に調湿剤を敷き込みました
リビングなどは、床組の交換を見送り、殺菌したうえで地盤にグランドカバーのポリフィルムを敷き、調湿剤を配置しました。

屋根もきれいになりました!
今回の学び:1~2年に1回や床下を確認する
床下の漏水なんて想像もしませんよね。また、臭いなど察知できる情報がなければ気づきが遅れます。
ただ、気づきが遅れると、今回のように床をはがして組み直す工事が必要となり、費用も掛かってしまいます。ですので、年に1回、何なら2年に1回でもいいので、床下にもぐり、明かりを照らして状況を確認してみてください。
「なにかおかしいな!!」という現象があったら河合をお呼びください。そうしていただくと、被害の拡大を防ぐことができます。