コロナ渦に翻弄(ほんろう)された石油給湯ボイラーの交換

河合のリフォームノート15

平成2年(1990年)に新築され、築32年のお客さま。新築当時の工事担当が河合だったご縁で、それ以来ずっとおうちのメンテやリフォームを担当させていただいております。

 

これまで、外壁サイディングの部分張替えを何回か行いました。その他はどこも悪いところはないとお客様はおっしゃいます。

 

河合の経験から申しますと、
外部サイディングは張替えの時期が過ぎており、放置すると事故の危険あり。

屋根のトタン板金やスノーダクトの谷コイルはもう限界が来ている。

その旨はお伝えしておりますが、いろいろな事情で改修工事はできておりません。

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トイレの水抜き栓から漏水

脱衣室床の水抜栓からの漏水

そんななか、
この冬にトイレと脱衣に設置されてある水抜栓の経年劣化より漏水が発生しました。

水回りの床仕上げ材であるクッションフロアとその下地コンパネの間に水が廻ってシミとなり、初めて“何かが起こっている”と気付かれ、ご連絡をいただきました。木部が腐る前に交換をお勧めしました。

*トイレ工事*

便器をはずした状態

床をはがしました

床下に水が回っていないか、断熱材をめくって確認

新しく床を組んで断熱材を新調

便器も交換してキレイになりました

 

一番驚いたのは 貯湯式の給湯ボイラーが2004年製だった事です。

以前に一度交換していると聞いていましたが、現在のボイラーが18年も前の製品だったとは!!  18年間も使用していた給湯ボイラーは、ボクは初めてお目にかかりました。

 

漏水に伴う床の張替え工事をするには、床置きのボイラーをはずす必要があります。そして、こういう時に得てして事件が発生します。

今まで使っていたものが、取り外し/再設置しただけなのに壊れるパターンです。

まして

この機会だから交換しましょうとおすすめして今回交換となりました。

 

工事を明日に控えボイラーが入荷しない!

ボイラー交換工事は、コロナウイルスによる商品不足の影響をもろに受けてしまいました。

 

1月にボイラーの発注を終えて工程段取りをし、2月14日に新しいボイラーが入る予定で準備していました。

工事予定日の3日前に販売店に連絡するとまだ入荷しておらず、しかもいつ入ってくるかメーカーから連絡がないというではありませんか。

仕方なく工事日を2週間ほど先延ばして工程を組み直しました。

 

そして、

明日から床を解体するというその前日・3月7日に「ボイラーが入って来ない」と販売店からの電話。コロナの影響で2月中旬に入ってくると言われ、結局納品にならずに再度工程を組んだ揚げ句の未入荷です。。。思わず「*カヤロー!怒」声をあげてしまいました。

 

叫んでも入荷するわけもなく、お客さまのご都合を考えてももう待てない状況でしたので、同等代替品(4万kcalを3万kcalに変更)で対応し急場をしのぎました。

*脱衣室の工事*

トイレと同様に脱衣室の床をはがして水のシミを確認

新しい床組と断熱材を施工します

その上から床下地の合板を張ります

ボイラーを設置して、準備期間が異様に長かった工事が終了しました

 

発注から3カ月、ようやく交換作業が終わりました。

 

ウクライナ侵攻の影響

 

※ボイラー交換をお勧めしたものの製品がなく、とんでもないことになりかねませんでした。 今後はウクライナ侵攻の影響で、あらゆるものが思うように入って来なくなりそうです。

 

特に、柱や梁材、合板が夏以降、価格上昇と入荷数不足のダブルパンチに見舞われることがほぼ確定しています。もし、リフォームの実施を決めておられましたら、「少し早いかな?」と思われるタイミングでけっこうですが、お声がけをお願いします。

 

建材と設備の不足により、皆さまのご想像より、はるかに工期がかかる(着工まで時間が必要)ことが想定されています。

 

もうひとつの問題であるアスベスト使用建材の事前調査については、改めてブログを書いてみたいと思います。

 

今日はこのへんで。