室内側から気流止め工事-リフォーム済中古住宅の入居前に

「リフォーム費用を含む」などと表示して中古の一戸建てを販売している不動産会社が増えています。

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それらの家は内装やキッチンなど水回りが新品に交換されており、本当に「映える」お宅も増えています。しかし、見た目は新品でも性能は建てた当時のまま、というより劣化しています。そしてリフォームされていないばかりか見た目優先で耐震性に不安が増す工事をしている場合もあります。

今回のお客さまは、河合のホームページを事前に読んでくださり、「中古住宅なら見た目はキレイでもきっと寒いだろう」と考えて入居前に河合に声をかけてくださいました。

 

現場調査に行ったのが、まだ雪が残る季節。

外壁は手直しされていませんでしたが、内装はすべて一新され、一部がさらしの天井になっていたり、2階は大きなワンルームだったりと、とてもいい感じでした。

平成元年・1989年の建物でした。そもそも確認申請書類がなく、棟札で確認したという状態です。

 

★現地調査をした河合の見解★

床下点検により、床の下地となる大切な構造部分である大引材に一部腐れを発見。どうやら春先の雪解け水の仕業らしい。調湿材が撒かれ、ポリフィルムが後付け施工されていた。

 

工事内容

 

  • 寒さを防ぐため、今回は室内側から気流止めの工事を選択した。内装が一新されているので、養生しながら、室内側から気流止め工事を実施。
  • 2階がワンルームの広い間取りなので後付けでできる耐震補強をした。

 

リフォーム済一戸建て(中古住宅)やリノベーション済住宅の購入を考えている方へ

中古を買ったものの寒く、数年後に「何とかしたいと相談をいただくケースが多いです。ただ、多くの場合は購入ローンに加えて断熱改修ローンを組むことが難しく、あきらめざるを得ません、

性能向上のために予算を取っておくか、最初の段階で性能向上リフォームを想定したローンを組む、あるいは平成12年・2000年5月以降の物件を購入した方が良い(もちろん断熱・気密・換気がきちっとなされているか確認したうえで)、というのが河合のアドバイスです。