住宅が完成し、お引き渡しの時に、お客さまへ『換気はマメに掃除してください』とお話ししました。(2010年)
ご主人はそのアドバイスを守ってくださり、本体は掃除してないが 給気口はマメに清掃していたそう。
その本体はどこに設置されているかというと、2階にある納戸の上の天井裏スペースです。天井点検口を開けて清掃する仕組みです。
当時は設計者の意図もあって本体の取付位置はここしかなかったと記憶していますが、お客様がご高齢になればなるほど掃除作業がたいへんになり、やはり良くなかったと反省しています。
それでも、ご主人は今後に備え、掃除の仕方を知りたいと清掃業者の札幌ニップロさんにいろいろ質問されていました。
★掃除の結果★
12年経過したわりにきれいでした。もっと『ほこり』が付着していると想像していました。
掃除作業前に風量測定し、掃除が終わったあとに再度風量測定します。その測定結果、普段使ってない部屋の換気量が少なく、清掃後には当初の計画に近い値まで復旧しました。
機械換気システムは、空気といっしょにゴミも吸い寄せるため、ときどき掃除が必要です。第3種換気の場合は半年から1年に1回、第1種熱交換換気はとても繊細な機械なのでメーカーの指定サイクル、だいたい2ヵ月に1回くらいは掃除が必要です。
掃除しないとどうなるかと言いますと、換気量が減ってしまい、外気温が下がるこれからの季節に窓の結露などが発生する危険があります。もし、“去年はなかったのに今年は窓に結露する”というおうちは、換気不足かもしれません。