床の傾きを補正し断熱材を施工しました(中古住宅リノベーション・レポート5)

 

今回は工事中のある一コマから。突然どこからともなく可愛らしいお客さまが現れました。人が見ていることなど気にもせず、ウロウロと歩き回ったり、植え込みで何かを漁ったり・・・。作業の合間、ふっと和んだ出来事でした。

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さて本題です。解体が終わり、土台や柱といった構造木材があらわになった室内では、床工事に取り掛かります。

まずは床を水平にする作業から。普段生活しているとなかなか分かりませんが、年数が経つにつれて、床が少しずつ傾いてくることがあります。例えば、家の中で家族がよく過ごす場所、タンスのような重いものが置かれていた場所などは、床が何年もかけて少しずつ下がってしまいます。また、木造住宅に使われている木材は自然のもの。何年もかけて徐々に水分が抜けて乾燥することで起こる「木痩せ」も影響します。

 

こちらは、床の土台づくりの様子です。傾きを測定する精密機械を使いながら、大引き(おおびき・床を支える太い木材)の上に木材を重ね、土台を水平な状態にしていきます。

土台ができたら断熱材を施工していきます。一番下には、断熱性能が高く水を吸収しにくい、板状断熱材・スタイロフォーム20mmを敷きました。

その上に50mm厚の高性能グラスウールを敷き、さらに100mmタイプを重ねて設置します。

その上から気密ポリエチレンフィルムを貼り、さらに構造用合板、フローリングを重ねて床工事は完了です!

床の気密フィルムは、壁のフィルムと連続させるために外壁に沿って立ち上げておきます。

 

次回は、壁などの断熱施工の様子をお伝えします。