昨年(2023年)11月にスタートしたFさま邸の工事も、1月末の完成に向けていよいよ終盤。そんな中、現場のエリアは年明けから3度の大雪に見舞われました。
ある日、現場に到着すると、家の前に停めてあるはずの大工の車がありません。よーく見てみると、完全に雪に埋もれていました。近所の方が手伝ってくださり、何とか車を出すことができました。
また、大雪の日にはこんな出来事も。現場から帰宅する途中、信号待ちをしていたらドン!と衝撃があり、後続車に追突されていました。降りてきた運転手さんはシンガポールの方。言葉がなかなか通じず困ってしまいました。幸い、通訳のできる警察の方が対応してくださり、ホッとひと安心。視界も悪かったので仕方がないですが、雪の日こそ運転は慎重にしたいですね。
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今回は、間仕切りの造作と、室内の仕上げの様子をご紹介します。
こちらは、洗面脱衣室と廊下の間に間仕切り壁を造作しているところです。
リビングを使いやすく!
「リビングダイニングとして広く使いたい」とのFさまのご要望で、1階の和室の壁をなくして一体的なリビング空間にリノベーションしました。その一方で、構造上、取ることのできない柱があったので残すことに。筋交い(柱と柱の間に斜めに入れた部材)を入れて耐震補強を行いました。空間をゆるやかに仕切る柱と筋交いが部屋のアクセントになっています。
続いては、壁にクロスを貼る作業です。まず、壁に貼った石膏ボードにパテと呼ばれるペースト材(写真の白い線状の箇所)でボードの継ぎ目やビスの穴を埋めていきます。
こうすることで、石膏ボードが平らになり、キレイにクロスを貼ることができます。
全ての部屋のクロスを貼り終えました。写真を見ると、窓ガラスが結露しているのが分かります。ですが心配はご無用。これは断熱・気密性が高い証拠です。クロス貼りに使用する糊(のり)にはたくさんの水分が含まれているため、一時的に室内の湿度が高くなり、こうした現象が起こります。部屋の湿度は100%近くあったのではないかと思います。
一方で、換気対策もバッチリ行いました。換気口には、換気をしても寒くなりにくい、省エネタイプのものを採用。室内外の温度差を利用して稼働します。こうした自然換気コントロールは、高気密住宅だからこそ効果を発揮できます。
次回は、暮らしやすく間取りを変更したポイントについてご紹介していきます。