工事の終了後、気密測定を実施しました(中古住宅リノベーション・レポート11)

およそ3カ月かけて進めてきたリノベーション工事もついに最終工程を迎えました。最後の作業は、玄関ドアの交換です。

まずは古い玄関ドアを撤去。傷んでいない外壁は改修せずそのまま使うため、外壁材をはがさないと撤去できないドア枠はそのまま残しました。続いて、元のドア枠に新しいドア枠を設置します。

断熱仕様の玄関ドアを取り付けました。

こちらは室内の玄関ホールからドアを見た様子です。

養生の段ボールを外すと、ピカピカの玄関ドアが現れました。これにて、全ての工程が終了です!

*  *  *

後日、Fさまご一家の入居を前に気密測定を行いました。

気密測定とは、断熱材の性能を100%発揮するために必要となる建物の気密性を測るテストです。

こちらは窓に気密測定器を設置したところです。家じゅうの換気口に目張りをしたうえで室内の空気を送風ファンで外に追い出し、室内と室外の気圧差をもとに気密性能を算出します。

モニターに計測結果が表示されました。気密性能を表すC値は0.83(㎠/㎡)。C値は、家にどれだけ隙間があるのかを表す数値ですので、この数が小さければ小さいほど、高気密な家と言えます。

こちらが詳しい結果報告書です。

 

ちなみに、北海道が制定した「北方型住宅2020」、札幌市が制定した「札幌版次世代住宅基準」(改修住宅)のいずれにおいても気密性能の基準は、C値1.0以下。そしてこの基準は新築住宅です。

今回は、リフォーム工事でどちらの新築基準もクリアする結果となりました!

築27年の住宅が、断熱・気密施工をきちんと行うことで、新築と変わりない高い住宅性能を持つ家へと生まれ変わりました。

 

次回、リノベーション・レポートの最終回は、リノベ後のFさま邸の全貌をご紹介します。